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引っ越しにおける機会損失を知っておく

機会損失とは何 ?

進学や就職、転勤の季節になれば、引っ越し自宅におおわらわ、といった方が多いのではないでしょうか。
ところで、引っ越しの機会損失と聞いても、あまりピンときませんよね。
機会損失というだけあって、損をするという意味はわかるのですが、引っ越しで損をするというイメージもあまり沸いてきません。

実は、この機会損失とは、「本来得られるはずの機会を失ったこと」を意味する言葉なんです。
つまり、引っ越しすることによって、本来得られるはずの機会を失ったことということになります。
しかし、いまいちよく呑み込めない方も多いことから、引っ越しに関する機会損失について、もう少し掘り下げて解説していきましょう。

引っ越しにおける機会損失とは

引っ越しに関する機会損失とは、具体的に言えば、引っ越しの際に出てしまう不用品の数々のことです。
特に大家族で引っ越す場合、次の家のために家具や家電類などを、新調する事はよくあることです。
いらなくなった品々はどうなるかというと、ほとんどの場合、不用品として業者に引き取ってもらうケースが多いようです。
本当に不要なごみは良いのですが、まだまだ使える品物がまぎれていれば、それすなわち機会損失ということになるわけです。
もっと詳しく説明すると、テレビやエアコン、冷蔵庫などが、売れば5,000円で引き取ってもらえたとします。
本来、必要な人の手にわたっていれば、5,000円の黒字だったのに対し、業者に依頼すれば、10,000円もの引き取賃を余分に支払わなければなりません。
つまり、この時の引っ越しによる機会損失は、15,000円になるということになります。

メルカリの引っ越し調査について

皆さんは、最近話題の「メルカリ」については、ご存じの方は多いと思います。
メルカリとは、フリマアプリの事で、様々な商品の売買の場を提供するサービスの事です。
ありていに言えば、フリーマーケットのネット版をイメージしていただければ、よくお分かりになるかと存じます。

このメルカリが以前、引っ越し実態調査を実施したところ、引っ越しの際にまだまだ使える不要品が意外に多いことがわかりました。
こうした不用品の数々は、価値あるものを破棄することにより、機会損失額は1世帯あたり約15.5万円にも上ります。
これは、あくまでも、親子3人世帯での3年間のデータですが、まだまだ使えるものを捨てたといった、心当たりなる方も多いのではないでしょうか。

もったいないは前倒しすべき

トラックの引っ越し業者のデータによると、1年を通じて引っ越しの多いのは2月から4月、ということが分かっています。
こうした時期は、卒業や就職、転勤などが重なりやすい時期で、一般論としてもよくよくご理解いただけるはずです。
しかし、引っ越し料金に関しても、ほかの時期に比べ、2月から4月は割増し料金になりやすいといいます。

具体的には、1.3倍程度の引っ越し料金が必要と言われ、この時期には引っ越し業者が、なかなか見つからないということもよくある話しです。
引っ越し後に悔やむことが多いのが、処分したモノを惜しんでしまうことです。
どうせなら、売った方がよかったと思っても後の祭りで、やはり計画性を持ってモノの処分を行った方が賢明と言えます。